ちょっと考えさせられた、
って言ったら大袈裟過かもしれないけど 読んで良かったなぁと思えたのが この本、いや、マンガです。
精神科編の9巻から13巻、 読み応えがありました。 主人公である研修医の斉藤は 9巻から精神病院で研修となります。 そこにある新聞社に勤める門脇という記者が 体験入院しにきます。 精神病に関する社会問題に長く取り組んできた門脇は ある日、斉藤に切り出します。 門脇 :「ひょっとして先生、、、 あなたは患者をかわいそうな人達だと 思ってるんじゃないですか、、、? 弱くてかわいそうな患者達を 正義の味方の自分が守ってあげている、、、 その感覚こそが 差別と呼ばれているものなんですよ。 差別とは 誰かをさげすむ事だけを 言うのではありません。 あなたは患者を守ろうとしている、、、 これもある意味差別です。 つまりあなたは 患者を自分より弱い人間だと思っている。 、、、、偽善ですよ。 患者を差別しているのは、、 あなたです」 正直言って、かなりドキリとしました。 僕自身に言われてる気がして。 弱者、不自由な方たち、という表現で 認知症の方々へのケアについて 考えをまとめてきたわけで、 マンガのセリフは 僕のケア感への問いというカタチに思えました。 主人公の斉藤はそれに対して 斉藤 :「あなたの言い方に従えば 電車でお年寄りに席をゆずるのも 障害のある人に手助けをする事も 差別になってしまいます。 (中略) じゃあ あなたのように他人を気遣わないことが 正しいって言うんですか!?」 と切り返します。 門脇はそれには答えないんですが、 僕の解釈はこうです。 たとえばお年寄りがいます。 記憶障害があるようです。 時間や場所の感覚も現実とはズレていて、 家族やまわりの方との関係がうまくいっていません。 そういう状況のお年寄りなんだなぁ、 とわかった時点で 僕はやはりなんとかしてあげられないかなぁ、 と思います、やはり。 それを差別、と言い切られたらそれまでですが、 僕も「かわいそう」「なんとかならないかなぁ」 で終るつもりはないので、 「この人のことをもう少し知って、 その上でなんとかできることを できれば本人と一緒に見つけてみよう」 と前にもう一歩進むと思うのです。 後になって斉藤は 斉藤 :「僕はあなたとどう接していいか まだよく分りません。 僕は今まで あなたを“かわいそう”だと 思ってたのかもしれないし あなたを“守ろう”と していたのかもしれません。 だけど僕は医者で あなたは患者です。 だとしたら僕にできる事は ひとつです。 あなたと正面から 向き合わせて下さい」 僕は前から思っていることがあって、、、 それは高齢者のケア場面では あんまり向き合っていないんじゃないか、 ってことです。 障害者のケア現場の方が どう表現すればいいのかなぁ、、、 がっぷり四つで組んでる気がするんです、 ケア職と本人が。 相手との年齢差もあるんだろうけど、 高齢者のケア現場では 「あなたたちよりも人生の先輩だから」 とか言われて指導を受けることがよくあります。 それはもちろんそうなわけで、 何ら否定することはないんですが、 ややもすると そのように言われてしまって 対利用者への関わりが“謙る(へりくだる)”ばっかりで ちっとも“向き合えない”でいる職員がいるんです。 その果てが過介護であり、 自立支援からの遠ざかりです。 本人への敬いの気持ちと 専門職としての援助、 そのバランスや距離感をうまく持たないと なんかおかしなケアになるんです。 ケア現場ならではの接遇、とでも言うのかな、 そういうものをしっかりと持たないと あかんと思います。 テーマ:福祉関連のおすすめ本 - ジャンル:福祉・ボランティア ![]() |
はじめまして。和田行男さんについて携帯で検索したらこちらに検索されました。最近は毎日日記を拝見させていただいてます。
私も介護の現場で働いていた一人で、今は現場からは離れているのですが今年復帰する予定です。 こちらの日記を読む度に心が介護の現場に携わっていた頃の想いや経験が蘇ってきては、早く現場に戻って色んな事に挑戦したい気持ちでいっぱいになります。 最近は日記を更新なさってないようですね。 私としましては生の声が聞ける唯一の場にやっと出会いかなり興奮しております。勝手ではありますが、更新楽しみにしております。
【2007/02/17 07:03】
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